アップライトピアノの輸出強化ダンボール梱包
強化ダンボールでのピアノ輸出梱包事例です。
アップライトピアノは、グランドピアノに比べ重量こそ軽いもののピアノ本体と脚が一体化しており、ピアノの荷重が意外と華奢なキャスター箇所に向かうためキャスター部分の負荷を軽減させる意味もあり、緩衝材でピアノ下部全体で荷重を受け止められるよう浮かせてあげます。
付属の椅子も空いたスペースに固定して、同梱します。
無事にピアノを桁付きトレイに載せて、PPバンドで椅子を固定。次に全体の養生を施します。
擦過傷防止のため、全体をストレッチフィルムで巻いてミラプランクやサンテックフォームなどの発泡ポリエチレン製の緩衝材を要所に配置します。
スリーブ(胴枠)を被せて、上から覗くとこんな感じになってます。
しっかり箱の中で収まってるの分かりますでしょうか?
続いて、押さえ処理と蓋受け材で上部を固定してからキャップ(ふた)をします。
これで輸出梱包完了です(^^ゞ 内装と桁材に木材のようなものを使用していたかと思いますが、これはベニヤ材とLVL材といって生木とは違い非木材扱いとなりますので燻蒸消毒も必要なく、昨今厳しい輸出規制もクリヤしますので問題なく輸出可能です。このような強化ダンボールと合板を組み合わせることにより、互いのデメリットをメリットに変える梱包方法をハイブリッド梱包と呼んでいます。ひとつお見知りおきを・・・
詳細は「なぜ、生木で梱包したものは海外へ送れないの?」を参照ください。