物流トータルコスト38%削減医用機器梱包改善2004
タカムラ産業では2004年VA大会で、「医用機器梱包改善」を発表しました。
強化段ボール梱包による輸送設計・提案を積極的に進めています。
今回は、梱包形態を根本的に見直し、作業の効率化・輸送コストの削減など、
トータル的な物流改善に成功した事例を発表します。
製品の概要
製品名 : 医用X線精密装置
製品重量 : 30~150kg
仕向け地 : 中国
梱包部品 : それぞれノックダウン部品を梱包するため、
内部部品から外装カバーまで複数の部品を梱包
従来の仕様
【スチール枠組み梱包】
問題点 1.組立てに時間がかかる
2.構造が複雑
3.段積が難しい
4.材料の価格高騰
改善目標
●スチール枠組み梱包から、強化段ボール梱包へ変更
●梱包時間の短縮 ●技能レス梱包作業
●包材・輸送コストの削減 ●外装箱を統一化した梱包仕様
仕様の検討
各部品のサイズが違うので、小~中型品は以前から使用している部品箱に梱包する。
【スチールから強化ダンボール梱包に変更する際の留意点】
●部品形状が様々
●段積みを想定した設計が必要
●外装箱を統一させる
外装
外装箱は、出荷数に応じて変更できるように、シングルタイプとツインタイプを作成。ツインタイプは、中間の桁を省きキャップとトレイをボンドで固定。容積を削減!!
段積み
●従来の2~2.5倍段積が可能
●桁を省き、容積減&積載効率UP!!
内装
部品がそれぞれ箱の中で動かないように『押さえ』『組しきり』を作り固定する。
試梱・輸送テスト
スチール梱包から、トライウォール(強化ダンボール)に変更するにあたり、試梱し輸送テストを実施した。1セットを中国に輸送した結果、テストクリアー!!
トータルコストダウンに成功
包材費・梱包作業費・輸送費ともにトータル物流コストで約38%の削減に成功した。取扱い性が良く、梱包も楽になったとお客様にも大変喜ばれています。