梱包仕様の設計力って?

梱包の設計は、まずお客様のお話を伺うところから始まります。

梱包仕様の設計力

原則的に梱包対象となる製品の詳細を現物を前に直接お客様と打ち合わせしつつ細かい部分の強度・弱度を確認し、物量や輸送方法並びに納期その他の要望を踏まえた上で形状に合わせて固定方法や緩衝技法を決めていきます。
輸送方法も決まっているようであれば、詳細を伺ってその条件をクリヤすべく梱包箱に反映させます。
緩衝技法とは、外部からの衝撃、例えば落下事故や衝突事故などの輸送・荷役中に起こりうる外力に対して内容品にできるだけ衝撃を伝えないようにあるいは1点に伝わらないように外力を分散させて緩衝保護を行う技術となります。また、固定技法とは同じように外部からの衝撃により、梱包箱の内部で製品そのものが動いてしまうことによって生ずる損傷を防ぐために施す梱包技術上の方法のことになります。
一般論として内装には易損品の場合は、緩衝技法を用いて固定も兼ねることが多く、製品が重量物で剛性の高いものであれば箱内部でしっかりと固定する固定技法を用いることが多くなります。これも製品の性質をよく見極めてどちらか一方の技法を用いるのではなく、緩衝技法と固定技法の両方を上手く組み合わせてより最適な内装を施し設計してまいります。
何らかな事情により製品がその場にない場合は画像や図面をもとに内装を形状に合うよう固定のできる要所を見つけ出して、ある程度の内装を設計してお見積りさせていただきます。
実際の作業の際に詳細を把握し、適切な梱包方法で作業を行います。
先ほどの物理的な事故以外でも、輸送中による気象条件による雨・風・気圧・温度による破損・劣化や船舶輸送における海水等の飛沫などによる錆の発生など輸送条件に応じた防水・防錆などの対処も設計力に大きく関わってきます。
長年の梱包経験から多くの引き出しを用いながらも、解決策が行き詰った時でも諦めず、前例にとらわれることなく新しい発想で問題解決に向けて取り組む設計力を絶えず生み出してまいります。

重量物、複雑形状の包装(梱包)に困っていませんか?

・梱包品質を上げたい・複雑形状の製品を守りたい・とにかく大きい

このような梱包(包装)における現場が抱える問題や悩みご相談ください。
梱包資材で解決できることが多々あります。