ポリウレアコーティング

ポリウレアコーティング

ポリウレアコーティングとは、次世代のライニング剤として注目を集めているのが、ポリウレア樹脂です。「100年コーティング」や「柔らかいステンレス」との異名を持つポリウレア樹脂とは、イソシアネートとポリアミンが化学反応して生成される樹脂化合物です。日本には1989年に上陸した、比較的新しい素材です。ポリウレア樹脂の形成による、防水性や防食性、耐摩耗性、耐薬品性に優れた強力な皮膜を塗布することで、対象物の強度を高めることができます。また、ポリウレア樹脂はわずか数秒~数分で硬化するだけでなく、速乾性にも優れているので、様々な状況での施工が可能です。他にも、ポリウレア樹脂の中には伸縮率が400%以上のものもあり、並外れた柔軟性によって生み出される強度は、軍事施設などの防爆対策に用いられるほどです。さらに、優れた強靭性を持つポリウレア樹脂は、溶剤を使用しないため、環境に優しいことはもちろん、ポリウレア・コーティングの施工も安全に行うことができます。

ポリウレアコーティング
ポリウレアコーティング

ポリウレアコーティングの特徴

圧倒的な強度

ポリウレアの最も特筆すべき強みは、その強度と柔軟性です。コンクリート並の強度を持ちながら、グレードによっては400%以上の伸長率を誇ります。その柔軟性がもたらす強度は、軍事施設の防爆対策としても使用されるほど。特にコンクリート基材のクラックには割れることなく追従、基材の保護に絶大な力を発揮します。

抜群な速乾性

ポリウレアの主な施工法はスプレー塗布。たった1日で約数百㎡の施工が可能です。さらに、速乾性にも優れ、吹付け後数秒から数分で硬化します。施工の容易性と圧倒的な扱いやすさが施工の幅を広げます。塗装後、5分以内に歩行可能、1時間以内に車両の通行可能になります。

優れた耐薬性

ポリウレアは耐薬性・防食性においても非常に優れています。グレードによっては50%硫酸に対し長期間に渡る耐性を有しているので、酸やアルカリによる腐食から長期間に渡って基材を保護することが可能です。また、JIS規格、塗料摩耗試験においても試験後塗膜損耗量3mgと他のライニング材料と比較して圧倒的な耐摩耗性を発揮します。耐候性にも優れ、過酷な屋外環境下でも長期間に渡って基材の保護を実現します。

ポリウレアコーティングの用途と目的

ポリウレアは耐薬品腐食性

優れた耐薬品腐食性

ガソリンスタンド
用途:ガソリンスタンド、排水層

ポリウレアは耐摩耗性

優れた耐摩耗性

タンク
用途:タンク、床

ポリウレアは防水性

優れた防水性

タンク
用途:水槽、水路、プール


ポリウレアは耐爆性

優れた耐爆性

ガソリンスタンド
目的:C4爆薬125gスタンドオフ爆破

ポリウレアは耐熱性

優れた耐熱性

トンネル
用途:低温・冷凍倉庫

ポリウレアは耐候性

優れた耐候性

屋根
用途:貯蔵タンク屋根

ポリウレアコーティング【建築用】

ポリウレア建築
建築では防水を目的として、ポリウレアコーティングが施工されております。

ポリウレアコーティング【屋内用】

ポリウレア建築
屋内ではすべり止め(摩耗性)や薬品耐性を目的として、ポリウレアコーティングが施工されております。

ポリウレアコーティング【産業用】

ポリウレア建築
産業では耐薬性、防食性、耐爆製、耐熱性、防水性等を目的として、ポリウレアコーティングが施工されております。

ピュアポリウレア樹脂の構造

ピュアポリウレア樹脂の構造

弊社で使用するポリウレアは「ピュアポリウレア樹脂」といい、イソシアネートとアミノ基との化学反応によって形成されるウレア結合が主体となった化合物です。指触硬化時間は数秒と極めて早く、しかも無溶剤・無触媒ですから環境にやさしく耐酸・耐アルカリ性等の耐薬品性や耐久性も優れています。さらに、ピュアポリウレア樹脂はポリウレタンに比べ結合力が強く加水分解しない為、耐水・耐食・耐薬品性に優れるのがピュアポリウレア樹脂の特徴になります。

ダンボールにポリウレアコーティング