オール合板輸出集合梱包
精密機械の輸出梱包の案件です。段ボール箱2箱と機械物が2点。腰下と呼ばれる台座(パレット)を用意して製品を載せ左右前後に動かないよう根止め材で固定します。薄手の緩衝シートで製品を傷から守ります。
使用している木材に見えるものは、実は合板のようなものでLVL材と呼ばれるものです。厳密にいうと合板(Plywood)は木材をスライスしたものを目の方向を互い違いに接着剤で貼り合わせた板状の木材加工品であり、いわゆるベニヤ材(シナ材・ポプラ材)となります。LVL材(Laminated Veneer Lumber)は、単板積層材とも呼ばれスライスした材料を同じ向きで何層にも貼り合わせたもので板材や角材とした加工品となります。
合板もLVL材のいずれも輸出検疫上は非木材扱いとなりますので、燻蒸消毒して証明書などを発行する手間もなく、このまま輸出が可能です。輸出梱包の場合は、仕向地によって検疫上の問題があり普通梱包材は規制があり送れません。
詳細は「なぜ、生木で梱包したものは海外へ送れないの?」を参照ください。
製品が上に跳ね上がらないように押さえ材でしっかりと固定し、中央部分には蓋受け材を渡します。
後は蓋をするだけです。これで梱包完了となります。無事に届きますように・・・。
今回、注意喚起に使用したショックウォッチはある一定以上の衝撃(G)が加わると中央部分のインジケーターが赤く変色し、衝撃がかかったことを知らせるラベルです。ラベルの色が黄色と赤色とそれぞれ色が異なりますがこれは梱包外形サイズの大きさや重量により製品にかかるG値(衝撃値)が異なる場合があるため、大きく重たいほど感度が高いものを使用します。