輸出梱包が木製梱包から強化ダンボール梱包に替わる理由
輸出において製品の梱包が木製の梱包材から、強化段ボール製の梱包材に替えることが多くなっています。
また弊社へ、木製の梱包から、強化ダンボール製の梱包に替えたいという相談を多くいただきます。
お客様が、輸出梱包を強化ダンボール製梱包材に替えたいという主な理由をご案内します。
木製梱包をやめて強化ダンボールに替わった理由
船便輸送におけるカビの発生
輸出においてカビの発生は少なからず発生することがあります。カビが梱包材だけでなく大切なく製品に影響を与えるとなると大きな問題となります。強化ダンボールは、耐水ロングファイバーライナーを表裏ライナーに使用しており、含水率が低く、木製の梱包材と比べるとカビが発生しにくい素材です。
環境問題を考える
最近特に増えてきた理由です。ダンボールは、環境にやさしいリサイクル可能な素材として改めて注目されています。輸出という外国企業との取引ではグローバルな考え方で実務を行うという中で、強化ダンボールは、世界で広がるSDGs(持続可能な開発目標)の考えに沿う素材(限りある資源を大切にできる素材)としても認識されております。
輸送における総重量を下げたい
強化ダンボールの梱包材は、木製梱包材に比べおおむね1/3の重さです。当然輸送における総重量が下がりますので、輸送コストが下がることになります。特に航空便においての重量が下がると、輸送コストの削減は大きくなります。
木製梱包だと開梱作業が大変
製品の受け入れ先(輸出先)において、木製梱包はバール等の工具を利用する必要があり、それなりの経験者が必要となります。また、開梱後の木材の廃棄は産業廃棄物となり大きな負担となっています。強化ダンボールの開梱は、特殊な技術が必要なく作業コストが大げさでなくて、大幅に削減できますし、開梱後の処分も、ダンボールという資源ごみとなります。強化段ボール製の梱包材は輸出先の負担を削減できる、ワンウェイの輸出梱包に最適です。
緩衝材の削減
緩衝材の削減が替える理由?って疑問に思う方がいるかもしれませんが、製品に合わせた内装材を強化段ボールで制作することで、製品によっては緩衝材の削減につながります。緩衝材の削減は単に緩衝材のコストだけでなく、緩衝材の在庫のストック場所の削減にもつながります。
また、内装材を強化ダンボールで製作することで、梱包作業の効率がよくなり人件費の削減にもつながることも多いです。
以上、弊社において木製梱包から強化段ボールに替える相談理由の上位5項目です。
他にも、木製の梱包材には燻蒸が必要で、強化段ボール製の梱包材には燻蒸の必要ないという強化ダンボールに替えるということもあります。
もちろん、木製梱包材にも良い点がありますので、必ずしもすべての製品の輸出梱包において強化段ボールが優れているということではありませんが、上記理由に気なることや、お考えがございましたら強化段ボールの梱包をご検討されることをお勧めします。
強化段ボールについて
梱包材としての強化ダンボールについては下記ページをご確認ください。
強化ダンボールのパレットも、輸出のワンウェイに多く利用されています。