強化段ボール(トライウォール)とは
強化段ボールは、文字通り一般段ボールよりはるかに硬く丈夫なダンボールです。
一般的にダンボールは古紙をリサイクルされていますが、トライウォールに代表される強化段ボールはバージンパルプが約95%使用された耐水性ロングファイバー・ライナーを使用しております。
そのために強度においては一般段ボールとは比較にならないくらい強いダンボールです。
強化ダンボールには、代表的な2層タイプと3層タイプだけでなく、1層タイプ等いくつかの種類がございます。詳しくは下記ページをご覧ください。
強化段ボールの耐荷重(圧縮強度)について
一般段ボール(Aフルート)と強化ダンボール2層タイプ、3層タイプでの500(高さ)x500(横幅)x500(奥行)mmのミカン箱で、耐荷重(圧縮強度)です。
※計算値です。
一般段ボール Aフルート 耐荷重(圧縮強度) |
約300kg |
強化ダンボール2層タイプ 耐荷重(圧縮強度) |
約1,600kg |
強化ダンボール3層タイプ 耐荷重(圧縮強度) |
約2,600kg |
木材のように利用される
強化段ボールの広がる用途
木材並みの強度がありながら、重量は木材の1/3の強化段ボールは、一般ダンボールのような使われ方だけでなく、木材のような使われ方にも用途が広がりました。
つまり、単純に一般段ボールよりはるかに強いことで、従来のミカン箱のようなシンプルな包装資材以外にも、重量物、複雑形状物の梱包箱、パレット等のこれまで一般ダンボールでは考えられなかった利用が可能になり、用途が広がりました。
強化段ボールで梱包することで、
輸送コストが削減
木材に比べると、強化段ボールは重量がおおむね1/3です。つまり木箱に比べると軽くなり取り扱いが、容易になっただけでなく、梱包作業者の体への負担が軽減されるようになりました。
強化段ボールを利用し軽くなることでトラック1台に積む積載重量が下がることになり、トラックの燃費が良くなり、結果燃料消費が下がります。
また、木箱、鉄骨に比べると容積も減り、トラック1台に積む製品の積載量を増やすことができ、輸送コスト削減につながります。
強化ダンボール(トライウォール)の特性を生かした設計によっては、大幅な削減につながります。
強化段ボール(トライウォール)の
歴史と信頼の証
強化段ボール(トライウォールパック)はアメリカで1950年代に開発されたことから誕生しました。
その梱包材としての信頼は米軍の輸送でも活躍しています。
進化し続ける強化段ボールの世界
梱包材としての強化段ボールは、素材の幅も広がり、物流、梱包、包装以外にも利用の範囲が広がっています。
軽くて強度があるため短期間のイベントの什器やディスプレイ・遊具にも活用されています。
また、素材のもつ質感や、エコロジーといったテーマに対して提案しやすいため、これまでにない広がりを見せています。